薬王堂気まぐれ通信使№834  2022-3-6
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

日曜日、昔に登ったことのある倉橋島の火山(ひやま)に行くことにしました
倉橋島の海岸はきれいでした。

火山の名前の由来は瀬戸内海を航行する船を監視して烽火(のろし)を上げた山だったということらしい!
倉橋島は古くから造船の歴史があり遣唐使船も造ったと言われています。
火山周辺には花崗岩の岩山が多く国会議事堂の石材も、ここから切り出されて運ばれたそうです。
そんな火山に登ってみました。
昔は山の裾野から歩いて上がった記憶がありますが今では八合目まで車道が通じていました。
途中、気になるシダ植物を見ながら頂上を目指しました。
コロナ禍で人込みを避けたのか数組の家族連れを見かけました。
標高408m火山の頂上付近は大きな岩塊が点在し、よじ登ると眼下に瀬戸内海の風景が広がり足がすくみます


広島市内方面を望む


右手には江田島~能美島、倉橋島とをつなぐ早瀬大橋が架かっていました。
それにしても素晴らしい瀬戸内海の風景でしたね。

真下に倉橋町があります。
駐車場まで下りて反対側の呉方面が見える後火山(455m)に行くことにします。
流石にこちらに来る人はいないようです。
山道も次第に細くなり周りの木々も鬱蒼としてきました。
サルトリイバラの実がなっています。
後火山の三角点に到着、しばらくその先を目指してみました。
道は細くなり下りにかかったので方向転換、駐車場に帰ることにしました。
遠く野呂山、手前には軍馬を飼育していたという大情島があります。
室尾~尾立~鹿老渡につながり鹿島大橋が見えます。
途中で見慣れない葉の樹木に気が付きました。


アカガシの葉に似ているがなんだろう?

一枝を持ち帰り、ネットで参考意見をもらってなんとか分かりました。
クチナシの木でした。
野生種のクチナシの葉は随分大きいようです。
林将之著の山溪ハンディ図鑑=樹木の葉にもクチナシの茎には「托葉が筒状にある」とありました。
野生種のクチナシは岡山県島しょ部や高知県で見られると聞いたことがありますが広島県で見たのは初めてでした。
またハンノキだろうと思われる樹木の雄花・雌花を見つけました。


雌花


近くにハンノキと思われる果実もありました。
日当たりの良い岩地にあった種子痕はゲンカイツツジのものと思われます。


鯛の内湾



ヒトツバ
トウゴクシダ
フモトシダ
タチシノブ
ミツデウラボシ
カラシナ
シハイスミレが花を咲かせていました。
帰りは漁師田から波多見を経由し新音戸大橋を見ながら旧音戸大橋を通って帰りました。
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